走った後にそのまま筋トレをしていいのか、それとも走る前にやるべきなのか迷っていませんか。
ランニングと筋トレを組み合わせてダイエットや脂肪燃焼を目指す方、あるいはマラソンのタイム向上や筋肥大を狙う方にとって、トレーニングの順番や負荷の設定はとても気になるポイントですよね。
せっかく頑張って走ったのに、その後の筋トレでフォームを崩して足を痛めてしまったり、翌日にひどい疲労が残って仕事や家事に支障が出たりしては本末転倒です。
私自身、2019年に初めて出場したフルマラソンで身体のケアやトレーニングの知識が足りず、30km手前で足が完全にロックしてしまい、翌日は階段すら降りられないほどの激痛と満身創痍を味わいました。
その苦い経験から、走ることと鍛えることのバランス、そして怪我を防ぐためのリカバリーについて徹底的に調べ、日々の練習で試行錯誤を重ねてきました。
この記事では、ランニング後に筋トレを行うメリットやデメリット、目的に応じた適切な順番、さらには怪我を防ぎながら継続するための自重メニューや疲労回復法について、私の実体験を交えて詳しく解説していきます。
あなたの目的や体調に合わせた無理のないメニューを見つけて、怪我なく楽しく走り続けるための参考にしてみてくださいね。
- ランニング後に筋トレを行うメリットと目的に応じた最適な順番
- マラソンの後半失速や怪我を防ぐための体幹強化と自重メニュー
- 疲労を翌日に残さないための適切なセット数と休息スケジュールの組み方
- トレーニング直後の栄養補給とクールダウンによるリカバリーの基本
ランニング後の筋トレがもたらす効果と順番
ランニングと筋トレを同じ日に行う場合、どちらを先にするかで得られる効果や身体への負荷は大きく変わってきます。まずは、走った後に筋トレを行うメリットや、目的に応じた順番の選び方、そして怪我を防ぎながら走力を高めるためのポイントを分かりやすく見ていきましょう。
走った後に鍛えるべき目的とメリット

ランニングを終えた後に筋トレを行う最大のメリットは、ランニングのパフォーマンスを最優先に確保できる点にあります。走る前にハードな筋トレを行ってしまうと、脚や体幹の筋肉が疲労してしまい、本来のペースで走れなくなったり、フォームが崩れて関節に過度な負担がかかったりすることがあるんですよね。
特にマラソン大会の完走やタイム更新を目指しているランナーにとっては、目標とするペースや距離を質の高いフォームで走り切ることが最優先課題となります。走った後に補強として筋トレを取り入れることで、ランニングの練習効果を損なわずに筋力強化を図ることができますよ。
走った後に筋トレを行う主なメリット
- フレッシュな状態でランニングの距離やペースをこなせる
- 走った後の温まった身体でスムーズにトレーニングへ移行できる
- ランニングで疲労した状態を再現し、レース後半の粘り強さを養える
また、有酸素運動によってすでに心拍数が上がり、体温や血流が高まっている状態から筋トレに入れるため、ウォーミングアップの時間を短縮できるという実用的なメリットもあります。平日の限られた時間でトレーニングを行っている忙しいサラリーマンランナーにとっても、効率的なスケジュールと言えますね。
ただし、ランニング後はすでにエネルギーや筋力が消費されている状態です。無理に重い重量を扱おうとするとフォームが乱れやすくなるため、自分の疲労度合いに合わせた強度調整がとても大切になってきます。
筋肥大と脂肪燃焼で変わる理想の順番
トレーニングの順番を決める際は、あなたが何を一番の目的にしているかを明確にすることが大切です。大きく分けて「筋肥大(筋肉量を増やすこと)」を目指すのか、「脂肪燃焼(ダイエットやシェイプアップ)」を目指すのかによって、推奨される順番が異なります。
| 目的 | おすすめの順番 | 理由と特徴 |
|---|---|---|
| 筋肥大・筋力アップ | 筋トレ → ランニング | エネルギーが満タンの状態で高重量を扱い、筋肉に強い刺激を与えるため。 |
| 脂肪燃焼・ダイエット | 筋トレ → ランニング | 筋トレで成長ホルモンを分泌させ、その後の有酸素運動で効率よく脂肪を消費するため。 |
| 走力向上・マラソン完走 | ランニング → 筋トレ | ランニングのフォームや設定ペースを維持し、走りの質を落とさないため。 |
筋肥大を狙う場合、筋肉を限界まで追い込むエネルギーが必要不可欠です。ランニングの後に筋トレを行うと、エネルギー枯渇によって最大筋力を発揮しにくくなり、筋肥大の効率としては少し落ちてしまう可能性があります。
一方で、市民ランナーのように「長く楽に走れる身体を作りたい」「脚の筋持久力を高めたい」という場合は、ランニングを先に行い、その後に軽めの自重トレーニングや体幹トレーニングを行う流れが非常に理にかなっています。ご自身のゴールに合わせて順番を選んでみてくださいね。
フルマラソン完走に効く体幹強化の重要性

フルマラソンを走る上で、多くのランナーが直面するのが「30kmの壁」と呼ばれる急激な失速や足の痛みです。私自身、初マラソンの多摩川河川敷で30kmを過ぎた瞬間に足全体が固まり、激痛で前へ進めなくなった苦い経験があります。その原因を突き詰めたところ、脚力不足だけでなく体幹の筋力不足によるフォームの崩れが大きな要因でした。
走る動作は片足立ちの連続です。着地のたびに体重の約3倍もの衝撃が身体にかかると言われていますが、体幹がしっかりしていないと骨盤がブレてしまい、その衝撃を膝や足首、ふくらはぎなどの下半身だけで受け止めることになってしまいます。
体幹を鍛えることで得られるランニングへの恩恵
- 骨盤が安定し、着地時の衝撃を全身へ上手に分散できる
- レース後半になっても前傾姿勢やきれいなフォームを維持できる
- 無駄な力みが抜け、エネルギー消費を抑えた効率的な走りができる
ランニング後の疲れた状態で体幹トレーニングを行うことは、レース終盤の「疲れてフォームが崩れそうな時間帯」を擬似的に体験し、耐性をつける良い練習にもなります。プランクやサイドプランクなど、道具を使わずにできる種目を少しずつ取り入れていくのがおすすめですよ。
疲労蓄積を防ぐ適切な負荷とセット数
ランニング後に筋トレを取り入れる際、最も気をつけたいのが「追い込みすぎによる過度な疲労蓄積」です。走った直後は達成感や高揚感があり、ついつい多めのメニューをこなしたくなりますが、無理は禁物かなと思います。
目安としては、自重を中心とした種目で1種目あたり10〜15回、セット数は2〜3セット程度に抑えるのが無難です。息が完全に上がって動けなくなるまで追い込むのではなく、「あと2〜3回ならできるかも」と感じる手前で止めておくのが、翌日に疲労を残さないコツですね。
負荷設定の注意点
数値や回数はあくまで一般的な目安です。その日のランニングの距離や天候、気温、睡眠状態によって体調は大きく変わります。違和感や強い張りがあるときは、セット数を減らすか筋トレを思い切って休む勇気も大切です。
日々の仕事や家事と両立しながらトレーニングを継続するためには、1回のセッションで疲れ果ててしまうメニューよりも、翌日にすっきりと起きられる程度の負荷を習慣化していくことが何よりの近道ですよ。
走った直後に行うおすすめの自重メニュー
走った後の身体はすでに下半身を中心にある程度の疲労を抱えています。そのため、ダンベルやバーベルなどの重い器具は使わず、自分の体重を負荷にする「自重トレーニング」が安全かつ効果的です。ここでは自宅のリビングや公園のスペースで手軽にできるおすすめメニューをいくつか紹介しますね。
1. フロントプランク(体幹・腹筋群)
うつ伏せの状態から前腕とつま先で身体を支え、頭からかかとまでを一直線に保ちます。腰が反ったりお尻が高く浮き上がったりしないよう、お腹を軽く引き締める意識を持つのがポイントです。まずは20秒〜30秒を2セットから始めてみましょう。
2. スクワット(下半身全体・殿筋)
足を肩幅に開き、椅子に腰掛けるようなイメージでゆっくりとお尻を後ろへ引いていきます。膝がつま先より前に出すぎないよう注意し、太ももが床と平行になる手前まで下げたら元の位置に戻ります。膝に痛みを感じない範囲で、10〜12回を2セット行ってみてください。
3. ヒップリフト(お尻・ハムストリングス)
仰向けに寝て両膝を立て、足の裏で床を押しながらゆっくりとお尻を持ち上げます。お尻と太ももの裏側の筋肉がしっかり収縮しているのを感じながら行いましょう。骨盤の安定性を高めるのに役立つ種目で、12〜15回を2セットが目安です。
筋トレを行う際は、反動を使わずにゆっくりとした動作を意識してください。回数をこなすことよりも、正しい姿勢を維持できているかどうかが大切ですよ。
ランニング後に筋トレを行う際の注意点とケア
走った後の筋トレは効果的な反面、身体への負荷が重なるため、正しい知識を持たずに行うと怪我のリスクが高まってしまいます。ここからは、フォーム管理の重要性や食事・休養のコツ、そして長く健康的に走り続けるためのスケジュール設計について詳しくお伝えします。
故障を回避するためのフォーム管理

走った後の筋トレで最も警戒すべきなのは、疲労によるフォームの崩れから生じる関節や腱のトラブルです。ランニングによって主動筋が疲れていると、身体は無意識のうちに別の筋肉や関節を使って動作を代償しようとします。
例えば、スクワットで疲れてくると膝が内側に入りやすくなり、これが鵞足炎(がそくえん)や腸脛靭帯炎(ランナー膝)などの故障を引き起こす引き金になることがあります。また、体幹トレーニングでも腹筋の力が抜けて腰が反ってしまうと、腰痛の原因になってしまうんですよね。
フォームが乱れた際の判断基準
鏡を見たり動画を撮ったりして、指定の姿勢がキープできなくなってきたと感じたら、回数の途中であってもそのセットを終了しましょう。「崩れたフォームでの10回」よりも「美しいフォームでの3回」の方が圧倒的に価値があります。
身体の違和感や痛みは、身体が発している危険信号です。もし関節にピキッとした痛みや重い違和感を感じた場合は、無理をせずトレーニングを直ちに中断してくださいね。正確な診断や重症化防止のためにも、痛みが引かない場合は自己判断せず医療機関などの専門家にご相談ください。
トレーニング直後の適切な栄養補給

ランニングと筋トレを両方こなした身体は、筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンが枯渇し、筋繊維も微細な損傷を受けています。この状態を放置すると、身体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとしてしまうため、速やかな栄養補給が欠かせません。
トレーニング終了後、できれば30分〜45分以内のゴールデンタイムに、タンパク質と糖質(炭水化物)をバランスよく摂取するのが理想的です。
| 栄養素 | 主な役割 | 手軽に摂れるおすすめ食品 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 傷ついた筋繊維の修復と合成 | プロテインドリンク、ゆで卵、サラダチキン、納豆 |
| 糖質(炭水化物) | 枯渇したエネルギーの再補充 | バナナ、おにぎり、エネルギーゼリー、和菓子 |
| 水分・電解質 | 脱水予防と筋肉の痙攣防止 | スポーツドリンク、麦茶+ひとつまみの塩 |
私の場合、走って筋トレを終えたらまずはプロテインを水で割って飲み、少し落ち着いてからバナナやおにぎりを食べるようにしています。内臓も疲れていることが多いので、脂っこい食事は避け、消化に優しいものからお腹に入れていくと胃腸への負担も少なくなりますよ。
筋肉の緊張をほぐすクールダウン法

筋トレを終えたら、そのままバタバタと日常生活に戻るのではなく、必ずクールダウンの時間を確保しましょう。使った筋肉は収縮して硬くなっており、血流も滞りがちになっています。ここでしっかりとケアをしておくかどうかが、翌日の脚の軽さを大きく左右します。
おすすめのクールダウン手順は以下の通りです。
- 軽いウォーキング(3〜5分):急激に動きを止めず、心拍数を徐々に通常レベルへ落ち着かせます。
- 静的ストレッチ(5〜10分):呼吸を止めずに、ふくらはぎ、太もも前後、お尻、股関節まわりをじっくり伸ばします。反動をつけず、痛気持ちいい強さで20〜30秒キープするのがコツです。
- フォームローラーやセルフマッサージ:筋肉の張りが強い部分をやさしくほぐし、筋膜の滑走性を高めます。
ストレッチ中に強い痛みを感じるほど無理に伸ばすのは逆効果です。筋肉が防御反応で余計に硬くなってしまうことがあるので、深呼吸をしながらリラックスして行ってくださいね。
翌日に疲労を残さない睡眠と休息のコツ

トレーニングと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「休息と睡眠」です。筋肉が修復され、より強い状態へ適応していくプロセス(超回復)は、主に睡眠中に分泌される成長ホルモンによって促されます。
睡眠時間を確保するのはもちろんですが、睡眠の「質」を高める工夫も取り入れてみてください。
質の高い睡眠をとるためのナイトルーティン
- 38〜40℃程度のぬるめのお湯に浸かる:就寝の90分ほど前に湯船に浸かることで、深部体温が下がるタイミングで自然な眠気が訪れます。
- 寝る前のスマホ操作を控える:画面のブルーライトを避け、交感神経から副交感神経への切り替えをスムーズにします。
- 寝室の温度・湿度を整える:寝苦しさや身体の冷えを防ぎ、途中で目が覚めてしまうのを防ぎます。
仕事や家庭のスケジュールでどうしても睡眠時間が削られてしまう日もあるかと思います。そんな時は、移動時間や昼休みに15分程度の短い仮眠(パワーナップ)を取るだけでも、頭と身体の疲労感がかなりリフレッシュされますよ。
週あたりの理想的な頻度とスケジュール
「ランニング後の筋トレ」を日課にしようと意気込むあまり、毎日詰め込んでしまうとオーバートレーニングに陥る危険があります。サラリーマンや主婦の方など、日常の生活がある中で取り組むのであれば、週に2〜3回程度の頻度からスタートするのが最も続けやすく、身体への負担も少ないかなと思います。
| 曜日 | トレーニング内容 | 意識するポイント |
|---|---|---|
| 月曜日 | 完全休養 | 週の初めは疲労を抜き、仕事に集中する日。 |
| 火曜日 | ジョギング(5〜8km)+ 体幹筋トレ | 走った後にプランクや腹筋まわりを2〜3セット。 |
| 水曜日 | 軽いウォーキング or 完全休養 | 身体の張りを確認しながらアクティブレスト。 |
| 木曜日 | ペース走(5〜8km)+ 下半身自重トレ | ラン後にスクワットやヒップリフトを軽めに実施。 |
| 金曜日 | 完全休養 | 週末の練習に向けてしっかり睡眠を確保。 |
| 土曜日 | ロングラン(10〜15km) | 距離を踏む日は筋トレを行わず、走りとケアに集中。 |
| 日曜日 | リカバリージョグ(3〜5km)+ ストレッチ | 疲労を抜くための軽い運動と入念なクールダウン。 |
上記はあくまで一例のスケジュールですが、ポイントは「負荷の高いロングランの日には筋トレを重ねないこと」と「完全休養日を週に1〜2日必ず設けること」です。自分のライフスタイルや体力レベルに合わせて柔軟にアレンジしてみてくださいね。
ランニング後 筋トレに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 走った直後に足がガクガクしている時でも筋トレをすべきですか?
A. 無理に行う必要はありません。足に力が入らない状態でスクワットなどを行うと、関節を痛めるリスクが非常に高くなります。そんな日は無理に筋トレをせず、上半身の軽い種目やストレッチに切り替えるか、休養を優先してくださいね。
Q2. ジムのマシンを使ったウエイトトレーニングも走った後で良いですか?
A. 高重量を扱うマシントレーニングやバーベル種目の場合は、ランニングの前に行うか、走る日とは別の日(筋トレ単独の日)に設定することをおすすめします。疲労した状態での高重量トレーニングは怪我のリスクが高いためです。
Q3. 筋トレをした後にプロテインを飲むと太りませんか?
A. 適切な量を摂取する限り、プロテインだけで極端に太る心配は少ないと言えます。むしろ運動後のタンパク質補給は筋肉の修復を助け、代謝の維持にも役立ちます。ただし、1日の総摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回らないよう全体の食事バランスを調整してくださいね。
Q4. 朝ランニング派ですが、筋トレも朝に行うべきですか?
A. 朝のランニング後に軽く自重トレを行う形でも問題ありません。ただし、起床直後は身体や関節が硬くなっているため、走る前の準備運動を丁寧に行い、筋トレ時も無理のない軽めの負荷にとどめるよう意識してみてください。
※トレーニングの効果や体感には個人差があります。持病をお持ちの方や関節に強い痛みがある方は、医師や理学療法士などの専門家にご相談の上、無理のない範囲で進めてください。
ランニング後の筋トレで怪我なく完走するコツ
ここまで、走った後に行う筋トレのメリットや順番、具体的なメニューや注意点についてお伝えしてきました。
ランニング後に筋トレを組み合わせる習慣は、正しく取り組めば体幹を安定させ、レース後半の失速を防ぐ強力な武器になります。私自身、初フルマラソンでの悔しい大失速から身体の使い方や補強トレーニング、そして疲労回復の大切さを学び、少しずつステップアップすることができました。
怪我なく楽しく続けるための重要ポイント
- ランニングの質を優先し、筋トレは自重中心でフォームを崩さない範囲で行う
- 運動後は30分〜45分以内にタンパク質と糖質をしっかり補給する
- ストレッチや入浴、十分な睡眠を取り入れてリカバリーを徹底する
- 週に2〜3回を目安にし、疲労や痛みがある時は思い切って休む
トレーニングにおいて一番の敵は「焦り」や「無理な追い込み」による故障です。走れなくなってしまっては、どんなに素晴らしいメニューも意味がなくなってしまいますよね。
まずは今日のランニングの後に、プランクを20秒だけやってみる。そんな小さな一歩からで十分です。ご自身の身体の声に耳を傾けながら、怪我なく笑顔で完走を目指して一緒に走り続けていきましょう。



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